鬼課長と鈍感女子の攻防戦(番外編追加)
「こういう時は目を瞑れよ」
そんなこと言われても、恋愛初心者の私はどうしたらいいかわからない。
「ほら、目を瞑れ」
課長の言葉は魔法なんだろうか。
そう言われると、なぜか素直に目を瞑ってしまう。
課長はクククッと笑って、もう一度軽くキスをした。
唇が離れたと思ったら、またすぐに重なった。
今度は長いキス…。
「んんっ」
く、苦しい!
息出来ない!
一瞬唇が離れ、息をしようと口を少し開けたところで、今度は舌が入ってきた。
絡めとられるように、そして貪られるように、もう為されるがままの状態。
「こういうのも知らないか。大人のキス」
ようやく唇は離れたけど、至近距離の課長の顔が色っぽくて目が離せない。
「大人のキスも子どものキスも知りません」
男の人が苦手な私。
でも、課長には触られても平気だし、キスも大丈夫。
っていうか、なんだか気持ちがいい。
もっと…って思ってしまう。
あれ?
もっとって思った?
なんだか変態みたいじゃない!