鬼課長と鈍感女子の攻防戦(番外編追加)
コンビニって本当に便利。
なんでも揃ってる。
急にお泊まりになっても大丈夫らしい。
メイク道具はバッグの中に入ってるし、普段からしっかりメイクしているワケではないから、そんなに気にならない。
財布のない私は孝太郎さんに、メイク落としと下着を買ってもらった。
さすがに下着は恥ずかしかったけど、無いと困るので仕方がない。
マンションに戻ると、先にお風呂に入るようにと、バスルームに押し込まれた。
それにしても、どこもかしこも広くてキラキラピカピカしている。
ただただ唖然とするばかり。
孝太郎さんが貸してくれたシャツを私が着れば、なぜかワンピース姿になった。
本当に私ってちんちくりん。
身長差があるから仕方がないけど。
孝太郎さんがお風呂に入っている間、リビングのソファーに座って待っていた。
お風呂上がりで、ソファーは座り心地がいいし、今日は朝からいろいろなことがあって、思った以上に身体は疲れていたのかもしれない。
欠伸が出る。
目がショボショボする。
眠くなってきた。
もう、確実に眠い。
あぁ、眠いなぁ…って思ったところで記憶が途絶えた。
一瞬ふわりと身体が浮いた気がした。
でも今日の私は睡魔には勝てない。
瞼は開くことなく、深い眠りについた。