鬼課長と鈍感女子の攻防戦(番外編追加)
でもまさか、告白したのも、プレゼントを贈ったのも、服を買ったのも、私が初めてだなんて驚いてしまう。
もしかしたら、過去につき合った人にもしたのかな、なんて今さら考えても仕方がないことだけど、そんなことを思ってしまっていた。
胸元のネックレスを触って、嬉しさが込み上げてくる。
一生大事にしたいって、まるでプロポーズのような言葉に胸が熱くなる。
孝太郎さんの気持ちが真っ直ぐ伝わってくる。
じゃあ、私は…。
私は孝太郎さんのことを…。
「私も孝太郎さんのことを一生大事にしたいと思ってます」
「菜緒」
孝太郎さんは運転しながら私の頭を優しく撫でた。
私は孝太郎さんのことが、すごく、すごーく好きだ。
孝太郎さんはモテるけど、この気持ちは誰にも負けない。
私のことをこんなに大切に想ってくれるのは、孝太郎さん以外いない。
私は一生孝太郎さんの隣を歩き続けると覚悟を決めた。