桜樺 -ouka-



目を開けると、そこはさっきの場所だった。月の位置もあまり変わってないようだった。





帰り道、私は自分が白の桜になる可能性を考えてみたが、高くはないだろう。





私は………どうしたらいいのだろうか…。





屯所につき、もう一度眠りにつこうとしたが、寝る気にもなれなかったので、庭へ出た。






あまりにも月が綺麗だったので、しゃがんでそれを眺めていた。





「ん、てめぇか」





振り返ると、そこに居たのは土方さんだった。





『あの…ひ…土方さん』





「あ?」

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