桜樺 -ouka-
「そんな事は不可能ですよ、新八くん」
「んぉ?なんでだよ、山南さん」
「あの星は、地球と同じような円球の物が、太陽の光によって反射されて光るのです。
そもそもあの遠くの星まで辿り着くのには長い年月が必要ですし」
「おおおおお!!!流石山南さんだ!!な、瞳!」
『……うん』
すると山南さんは私を見て微笑んだ。
山南さんは頭がいい。
本が友達、みたいなセリフを言いそうな程本を読んでいる。
私は山南さんが怖い。
いつか私の秘密が暴かれそうで。
いや、もうバレているのかもしれない。
だから私は山南さんを避けているつもりだったのだけれども。