桜樺 -ouka-
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翌日もその翌日も、山南さんの部屋に来ては桜華についてや白の桜華になる方法などについて考えた。
それから一週間経っただろうか、山南さんが本について話してきた。
「鈴木さんは好きな本とかありますか?」
『本……ですか?私は歴史の本が好きです』
「気が合いますね。私も歴史物が好きです」
『ふふ……』
「良ければ暇な時でもここにある本、持って行っていいですからね。貸します」
『ありがとうございます。お勧めの本とかありますか?』
「これなんてどうでしょう…」
山南さんから紹介された本は、ヨーロッパの物語だった。