桜樺 -ouka-



突然、身を引き裂かれたかのような叫び声が響いた。






『な、なに?』






「土方さんだよ。古高の…あれ」






『拷問……?』






「なかなか吐かないんだって」






『じゃあ私が代わる』






そう言って私は拷問部屋へと足を進めた。
すると総司は私の手首を掴むと、焦ったように言った。






「女の子が見ていいものじゃないよ。ましてや拷問をするなんて」




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