桜樺 -ouka-
広間に集まった隊士達は目の前に並ぶ御膳に驚いていた。
「あれ、なんか、美味しそう……?」
「今日は原田隊長達が当番だったよな?」
「おかしいな……」
そんなに珍しいんだ。
近藤さんの合図とともに一斉に食べ始めた。
「うんまっ!!!!」
「うめぇぇぇえええ!!!」
そこら中から完成の声が聞こえてきて私も少しホッとした。
「瞳ちゃんが作ったの?」
食べ終わった沖田さんが声をかけてきた。
『えぇ、まあ』
「凄く美味しいよ」
『ありがとう』