桜樺 -ouka-
『さっさと吐きな?あそこで、何をしていたか。』
黙秘か。
『ふーん。答えないなら痛い目に合わせるわよ』
私はさっき男が落とした刀を取ると、少し動けば刺さってしまうほどよ距離、男の首に突き付けた。
「っっ!!」
『早く』
早く言わないと殺すという意味を込めて睨んだ。
「わかった言う!言う!!
お、俺は長州の人間だ。上から芹沢鴨の尾行を頼まれた…それだけなんだ!!どうか命だけは……!!」
男は涙を流しながら頼んできた。