桜樺 -ouka-
すると隣へ、お梅さんが座った。
「あら、沖田はんやないの。
もしかして……恋仲なん?」
「え、えぇ?!」
沖田さんは顔を真っ赤にして否定している。
そうよね。こんなブスが恋仲だなんてたまったもんじゃないもの。
『違うわよ』
「うんうん!!」
「なんや、つまんないの。恋のお話が聞けると思うたんに」
むすっとするお梅さん。
私もお梅さんくらい、綺麗だったら良かったのにな………。