桜樺 -ouka-
時刻は8:30
今は冬で、日が沈むのが早く、もう真っ暗。
私が無言で歩いていると、何かを思い出したように祐が喋り出した。
「あ、なぁ。今日前回のテスト結果返ってきたよな?何点だった?」
『さぁ……』
「さぁって…教えてくれたっていいだろ。どーせ良いんだから」
『そっちはどうなのよ?』
「俺は5計で328点!!まぁまぁだろ?」
『いいんじゃない』
「つめてぇな〜、俺なりに頑張ったんだよ?褒めてくれよ〜」
『すごい凄い』
「棒読みかよ」