桜樺 -ouka-
私は少し警戒しながらも、無言で布団まで近づいた。
「わしは今宵、殺されるのじゃろう?」
その唐突な質問に、思わず私は固まった。
『っっ!!!何故……』
「今更抵抗する気もない…けど、やはりか…皆の顔を見ればわかる。最後に瞳に聞きたいことと、頼みがあるのじゃ」
これから自分が何をされるかわかっているのに反抗する気の無いお父さんを見ると、心が痛んだ。
「君は何者じゃ?この時代の者じゃなかろう」
『………知ってたの…
私はおよそ150年後の日本から来ました』
「150年………未来の日本は平和か?想像もつかんのぅ…」
『うん…平和だよ』
「そうか……良かった…新選組はどうなる?」