桜樺 -ouka-
────祐side
あの日、俺が瞳に告白をした日を境にわかれてしまったはずの、瞳がいた。
「祐?どうして…」
彼女は信じられないと言った表情で俺を見ていた。
俺だって信じられねぇっての。
『お前こそ……』
「私はあの日、この時代にタイムスリップして、色々あって今は新選組の女中よ」
『そうなのか……って、え?!新選組?!新選組ってあの新選組か?!』
「新選組って言ったらあの新選組しかないでしょ」
『女中……すげぇな、瞳は』
「…………」
『??』
なんでそんな辛そうな…悲しい目すんだ?
何か嫌な事でもあんのか…?