美魔女オネェに拾われたなら
プレゼントも無事に智子さんに渡し、また数日経った頃。
オフィスに来客があった。
予定にあった雑誌の編集長さんだ。
30代の働く女性向けの雑誌の編集長さんはさっちゃんくらいの世代のナイスなイケオジだった。
いっちゃんとレンちゃんがご機嫌で、眺めて下に仕事に行き、応接セットであっちゃんと編集長さんが話し始めた当たりでお茶を運び離れる時、編集長さんからあの香りがして思わず振り返るとお互いにあ!となる。
「キミはここで働いてたんだね?この間は声を掛けられなくて残念だったんだよ」
そう笑って言う編集長さんに
「初めまして、こちらで、事務員をしております三郷夏美です」
そう挨拶をした。
「雑誌クチュールの編集長の日下玲司と言います。よろしくね、三郷さん」
そう微笑むのは少し髭を生やしたちょいワル風のイケオジとか言うタイプの人。
「あら、日下さん、うちの夏美になにかしようもんならサチが敵に回りますよ?」
そう釘を刺すあっちゃんに
「え?あのサチが?自分の事と仕事しか興味なかったあのサチが?」
するとあっと思った時には遅く、
『スパーン』
といい音が日下さんの頭に響いた。
「聞こえてるわよ、クソ玲司!」
さっちゃんが、般若になってる!
珍しいと見ていると、日下さんには珍しい事では無いらしく
「痛ってぇな。お前パワーは男なんだから手加減・・・」
『スパァァーン』
うん、日下さんは学習能力あるのかな?
「あぁ、可愛い子に残念に見られちゃったじゃないか!俺ある程度の層にはイケオジで通ってるのに!」
うん、その発言も残念だった!と思いながらもつい、クスッと笑ってしまった。
どうやら、編集長さんはなかなか楽しい人のようだ。