夢を売る少年
「ペアのネックレスか…。これ、全部書いちゃっても大丈夫ですか?」

「どうぞ、多分3年生のほとんどは私のことって分かるだろうけどあと半年で卒業だし。」


そう言って笑う恵さんの姿は、1年前の話を聞かなければそんなことがあったなんて想像も出来ない程影が1つもなかった。

私たちが追っている夢を売る少年、その少年が売っている夢は明るい未来を運んでくれる希望に満ちた夢なのだろう――――
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