夢を売る少年
第二章 序章 ―反響―
「すごい反響…」
いつも売れ残っているはずの新聞が、この日は昼休みでもう売り切れていた。
「せんぱぁい!大変です!!」
勢いよく部室のドアを開ける。
「恵理奈、今ちょっと忙しいから後にして!」
恵理奈が部室に着いたときにはもうみんな増刷に終われていた。
「知ってたんですか!?」
「当たり前でしょ。ほら、あんたも早く手伝う!」
「は、はい!」
「なんとか昼休み中には間に合ったぁ〜。」
「だから最初から発行部数多くしたら?って言ったのよ。」
「だって、由后が毎回毎回売れ残って赤字だぁ〜って言うから…」
「今回は絶対売れるから言ったの。私が勝算ないのにそんなこと言うわけないでしょ?」
「さっすが経理☆」
「真由美、ちゃかしてないでさっさと売店持ってく!」
「はぁ〜い。」
「さてと、これから忙しくなるわよぉ〜」
ふふふ、と不適な笑みを浮かべて由后が経理ノートを開いた。
ノートの上をペンが走る。
今日の分の売り上げを記入し終えた由后の元に恵理奈がやってきた。
「見てください!夢を売る少年に関する手紙がこんなにたくさん!!」
いつも売れ残っているはずの新聞が、この日は昼休みでもう売り切れていた。
「せんぱぁい!大変です!!」
勢いよく部室のドアを開ける。
「恵理奈、今ちょっと忙しいから後にして!」
恵理奈が部室に着いたときにはもうみんな増刷に終われていた。
「知ってたんですか!?」
「当たり前でしょ。ほら、あんたも早く手伝う!」
「は、はい!」
「なんとか昼休み中には間に合ったぁ〜。」
「だから最初から発行部数多くしたら?って言ったのよ。」
「だって、由后が毎回毎回売れ残って赤字だぁ〜って言うから…」
「今回は絶対売れるから言ったの。私が勝算ないのにそんなこと言うわけないでしょ?」
「さっすが経理☆」
「真由美、ちゃかしてないでさっさと売店持ってく!」
「はぁ〜い。」
「さてと、これから忙しくなるわよぉ〜」
ふふふ、と不適な笑みを浮かべて由后が経理ノートを開いた。
ノートの上をペンが走る。
今日の分の売り上げを記入し終えた由后の元に恵理奈がやってきた。
「見てください!夢を売る少年に関する手紙がこんなにたくさん!!」