見えない空に向かって
私の高校は私の家からとても遠くて、自転車に乗って駅まで向かって、そこから電車に乗って、乗り換えがあって、とそこまでしてようやく学校に着くというなかなか大変な登校をしなければならなかった。
自転車で駅まで着いて、ギリギリで電車に乗り込むと、友達の松井 梨瑚が声を掛けてきた。
「心、おはよう。今日もギリギリだったね。」笑いながら、そう言う梨瑚は今日も綺麗だ。梨瑚は高校になってから仲良くなった友達で、とても綺麗な容姿をしている。学年で1、2を争うくらいに顔が整っている。でも彼氏がいるから、男子は梨瑚を狙っていても梨瑚は相手にしない。とても綺麗な容姿をしているのにサッパリとした性格の梨瑚が私は好きだった。
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