見えない空に向かって
目が覚めると、私は白い部屋にいた。
「ん・・・、ここは?」そう呟くとお母さんが隣にいた。
「ここは病院。心、始業式で倒れたんだよ。今は点滴を打ってるからあまり動いたら駄目だよ。」お母さんがそう教えてくれた。
・・・そっか、私、倒れたんだった。私はそこで思い出した。今も頭がクラクラするし、嫌な気分だった。
「お医者さん、低血圧と脱水症状だろうって。薬も貰ったから今日は点滴終わったら帰っていいって。本当に、心配したんだからね。」とお母さんは笑った。私は病気ではないと知ってホッとした。
< 5 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop