裏生徒会部+


そっと裏から回って来た真夜は来たと同時に驚いた顔を見せる。


「え。浅井さんまで?まじで何やってるんですかこんな所で」

「真夜くん達こそ何やってるの?」

「レストランの中にいる誰かに何かするみたいなこと言ってたよな」

「あぁ、はい。志穂が友達に頼まれたみたいで俺らはその手伝いを…」


笹島の妹はかなりのゲーマーで、幅広くゲームをプレイするらしい。

1度部室に行ったことがあるが、確かにゲームが結構置いてあった気がする。

で、オンラインゲームでの友達に月桜の生徒がいるらしく、その生徒に今回のことを頼まれた。

それが女を連れた写真の人物が来た時に、なんとしてでもその2人にイベントに参加するように促して欲しい、と。


「写真はあるか?」

「写真は志穂しか持ってないんですよね」

「真夜くんは顔見たんだよね?その人って色白の外国人じゃなかった?」

「あっ!そうです!どうしてわかったんですか?」


どうやらいつきとメイドのことで間違いなさそうだ。

で、笹島の妹のネットの友達…頼んできた相手は一だろう。

一の用意していると言っていたイベントは真夜達がやろうとしていたことか。

不思議そうにしている真夜に次は俺達のやっていることを話すと「なるほど」とすぐに納得してくれた。

普段から姉に振り回されているからか、大体のことはすんなりと理解してくれて助かる。


「それで、何をするつもりなんだ?」

「この商店街の色んな所に紙が隠されていて、それを全部集めるととある場所の住所がわかって、そこに行けば景品がもらえるっていうやつです」

「とある場所っていうのは多分、一くんが今準備している所だろうね」

「だろうな。でも、いつきとメイドがそんなもんにわざわざ参加するとは思えない」

「うん。私もそう思うんだよね…」


この商店街中に紙を隠していたことには驚きだ。

だが、いつきとメイドがそのイベントにわざわざ参加する気ははっきり言ってしない。

これは違う時間を稼ぐ方法を考えねぇといけないんじゃ…?


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