友達以上、恋人以上。【短編】
「ダメなわけない。

私ももっと健人くんと話したい。

健人くんのこともっと知りたい。


ほらね?
私も同じ気持ち」

「比奈、ありがとう」

そう言って彼はわたしを抱きしめた。

「そんなの、私もありがとうだよ」

彼の腕の中はとても暖かくて、この温もりをいつまでも感じていたかった。



「―キだ」


「え、ごめん今なんて?」

彼のぬくもりに浸っていたら、聞き取れなかった。
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