【完】愛して... 続
と、そのとき
パキッッ
ガサッ
塀に掛かるようにあった木の枝を踏み音を出してしまった。
やばいっ!!
「誰だっっ......あ?」
「ヒュゥッ、可愛い子猫ちゃぁん?降りておいで~」
「ほらほらぁ、そこは危ないでちゅよ?」
み、見つかった.....
ど、どうしよう。
私は塀の上で勢いよく走り出した。
「ちょっ!!待てや!」
「逃がすなよ!上玉だからなぁ!」
「優しくしてやろうとおもってりゃ!」
はぁっはぁっ!
私は全速力で走る。
けど、男の人達の方が足が速く、追い付いてしまった。
囲まれる私。
「へへっ。いいことしようぜ?」
『やっ、ゃだっ!!』
「声まで可愛いじゃん?」
「ここでもいんじゃね?俺待てねぇよ!」
嫌だ。怖い。
体が震える。ごめんさないやめて。
「おい。なにしてんの?」
すると、凛とする声が響いた。
私からは見えないけど男達は見えているようだ。