【完】愛して... 続
「邪魔すんなや。」
「何?お兄さん。もしかしてまざりたいとか?」
「えぇー、でも一番最後な?」
ギャハハハハ と、下品な笑いが響く。うるさい。
「その子。離しなよ。」
そんな下品な奴等とは真逆にこの人は綺麗な声色を発する。
どんなに人だろう。見てみたいけどこの人達のせいで見えない。
「はぁ?てめぇふざけんなや!」
「せっかくいいところだったのに」
「やんのかてめぇ!」
男の態度が気に入らないのかわちゃわちゃと喚く男達はきっとこの人のオーラがわからないのだろう。
私にはわかる。
この人はあお達と同じオーラだ。
不良達がこの人に敵うわけがない。
「あぁ。うぜぇよ。」
チッ、と舌打ちをした彼は不良達の方へと突っ込んでいく。