【完】愛して... 続
クスクスクス
頭の上からそんな声が聞こえた。
笑ってるのかな?
すると、撫でられた。
「いいよ。二人だけの秘密ね。」
『!!あ、ありがとう!!...え、えっと?』
私は嬉しく顔を綻ばせる。
けど、この人の名前を知らない。
「あ、俺は柚流(ゆずる)。ユズでも何でも好きなように呼べばいいよ。」
ゆずる、かぁ。ユズだね!
『ユズ、ありがとう。私は、尊』
私の名前も教える。
「うん。知ってるよ。帰ろうか、送るよ。」
何で、知ってるのかな?
私は疑問を残したままユズの後ろをついていく。