【完】愛して... 続


「またやってんのか。」

顔を歪めて、こちらを苦しそうに見る僕の弟。
こちらに歩いてきて、僕の隣に座る。


「うん。だってね、今日こそ起きるかもじゃん?起きたときに誰もいないのは寂しいからね!」

僕は明るく、何でもないように話す。

ほんとは、泣き叫びたいほど心にきてる。

なんで起きないの、とか。
早く起きてよ、とかさ。

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