腹黒王太子の華麗なる策略
7、守りたいものークリスside
「……眠ったか?」
スー、スーッとアンの静かな寝息が聞こえてきた。
浴場から場所を移し、俺達は今ベッドの中。
彼女には俺がつけた鬱血痕が身体中にある。
ただ自分の所有欲のためにつけたのではない。
身体の治癒とアンを害する者を近づけないためのまじないのため。
彼女が着ている寝間着の裾を直す。
俺のを無理矢理着せたから、ぶかぶかだ。
今夜アンに触れて改めて感じた。
彼女はこんなにも細く、俺よりもずっと小さい。
強く抱き締めたら折れてしまいそうなほど、か弱い。
守らなければって思う。
「頼む。俺の側から離れるな」
懇願するように言って、アンの身体に毛布をかける。
そして、最後にもう一度彼女の唇にキスを落とした。
「愛してる」
アンの漆黒の髪を手で梳きながら、彼女の寝顔を見守る。
スー、スーッとアンの静かな寝息が聞こえてきた。
浴場から場所を移し、俺達は今ベッドの中。
彼女には俺がつけた鬱血痕が身体中にある。
ただ自分の所有欲のためにつけたのではない。
身体の治癒とアンを害する者を近づけないためのまじないのため。
彼女が着ている寝間着の裾を直す。
俺のを無理矢理着せたから、ぶかぶかだ。
今夜アンに触れて改めて感じた。
彼女はこんなにも細く、俺よりもずっと小さい。
強く抱き締めたら折れてしまいそうなほど、か弱い。
守らなければって思う。
「頼む。俺の側から離れるな」
懇願するように言って、アンの身体に毛布をかける。
そして、最後にもう一度彼女の唇にキスを落とした。
「愛してる」
アンの漆黒の髪を手で梳きながら、彼女の寝顔を見守る。