腹黒王太子の華麗なる策略
11、オリン山の雪と敵
「え~と、確かこの本だよね?」
背伸びをして本に触れると、足元にいるモコに聞いた。
ニャー。
モコがニコッと笑って鳴く。
どうやらこの本で合っているらしい。
私とモコは、昨日クリスに案内された図書室の小部屋にいる。
彼が私ならいつでも入っていいと許可してくれたのだ。
そんなわけで、早速昼食を済ませてここに来てしまった。
ここにいると、大好きな本に囲まれているせいか、心が落ち着く。
「クリスが小さい頃よくここに来てたって気持ち、わかるな」
一日いても飽きない気がするもん。
それに、二日間仕事もせずにクリスとずっと一緒に過ごした後ろめたさもあって、城で働くみんなといるのはちょっと居心地の悪さを感じる。
背伸びをして本に触れると、足元にいるモコに聞いた。
ニャー。
モコがニコッと笑って鳴く。
どうやらこの本で合っているらしい。
私とモコは、昨日クリスに案内された図書室の小部屋にいる。
彼が私ならいつでも入っていいと許可してくれたのだ。
そんなわけで、早速昼食を済ませてここに来てしまった。
ここにいると、大好きな本に囲まれているせいか、心が落ち着く。
「クリスが小さい頃よくここに来てたって気持ち、わかるな」
一日いても飽きない気がするもん。
それに、二日間仕事もせずにクリスとずっと一緒に過ごした後ろめたさもあって、城で働くみんなといるのはちょっと居心地の悪さを感じる。