腹黒王太子の華麗なる策略
私……ここで死ぬのかな?

そんなことをぼんやりした頭で思った。

「モコ……私を置いて……逃げて……」

最後の力を振り絞って、モコの口を撫でる。

「クリス……ごめ……ん」

聖剣……手に入れられなかった。

そう呟くと瞼が重くなって、暗闇がパックリと私を包み込んだ。
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