腹黒王太子の華麗なる策略
フッと微笑し、瞬間移動してアンの元に行く。

すると、彼女はモコに咥えられ、敵から逃げていた。

敵を確認すれば、そこにはシャメルの姿。

「やはり奴もいたか」

モコの背に乗り、目くらましの光を放って後方の敵を足止めして、進行方向にある木々をなぎ倒した。

「モコ、飛べ!」

俺の声で、モコはスッと空に飛び上がった。

「アン、大丈夫か?」

アンに声をかければ、彼女は気を失っていて足に怪我をしていた。

「アン!」

アンに刺さっている矢を見て、心臓が止まりそうになった。
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