腹黒王太子の華麗なる策略
ギュッとアンを抱き締めて声をかけ、また彼女を寝かせる。
そして、彼女の足元に移動して患部に口を当て毒を吸い取った。
「ああ〜!」と声を上げ、アンは顔を歪める。
彼女の声を聞いてやめたくなったが、ここで治療を中断するわけにはいかない。
毒をある程度吸い出したら、最後に傷が癒えるようにゆっくり口づけた。
すると、次第に傷は跡形もなく消えていく。
「どうだ?」
足を優しく撫でながらアンに目を向ける。
彼女は息を整え、口を開いた。
「……うん、平気。クリス……なんか……眠い」
アンの目はトロンとしてる。
この顔、夢とうつつの間をさまよっている感じだ。
この寒さで相当体力を奪われたのだろう。
「まだダメだ。この冷たい服をどうにかしないと凍死するぞ。アン……?」
そして、彼女の足元に移動して患部に口を当て毒を吸い取った。
「ああ〜!」と声を上げ、アンは顔を歪める。
彼女の声を聞いてやめたくなったが、ここで治療を中断するわけにはいかない。
毒をある程度吸い出したら、最後に傷が癒えるようにゆっくり口づけた。
すると、次第に傷は跡形もなく消えていく。
「どうだ?」
足を優しく撫でながらアンに目を向ける。
彼女は息を整え、口を開いた。
「……うん、平気。クリス……なんか……眠い」
アンの目はトロンとしてる。
この顔、夢とうつつの間をさまよっている感じだ。
この寒さで相当体力を奪われたのだろう。
「まだダメだ。この冷たい服をどうにかしないと凍死するぞ。アン……?」