腹黒王太子の華麗なる策略
14、蘇る記憶
「これって一体?」
雪の代わりに舞うバイオフルールの花びらを見て私は驚きの声を上げた。
吹雪は吹雪でも、これは綺麗な花吹雪。
ラミレス王が眠っている洞窟を探し回っていたのだけど、私達が歩いた場所だけなぜかバイオフルールの花が咲き、周囲は淡い紫に色づいた。
「魔法みたい」
それだけではない。
そこに咲く草木から声が聞こえる。
〝あなたが来るのを待っていました〟
〝よく来てくれました〟
まるで春を待っていたかのように、私達を歓迎してくれているような気がする。
ずっと雪に閉ざされていたからだろうか。
山全体が生き生きしていて、春の息吹を感じる。
「盛大な歓迎だな」
私の髪についていた花びらを手に取り、クリスは穏やかな笑みを浮かべる。
「綺麗だね」
雪の代わりに舞うバイオフルールの花びらを見て私は驚きの声を上げた。
吹雪は吹雪でも、これは綺麗な花吹雪。
ラミレス王が眠っている洞窟を探し回っていたのだけど、私達が歩いた場所だけなぜかバイオフルールの花が咲き、周囲は淡い紫に色づいた。
「魔法みたい」
それだけではない。
そこに咲く草木から声が聞こえる。
〝あなたが来るのを待っていました〟
〝よく来てくれました〟
まるで春を待っていたかのように、私達を歓迎してくれているような気がする。
ずっと雪に閉ざされていたからだろうか。
山全体が生き生きしていて、春の息吹を感じる。
「盛大な歓迎だな」
私の髪についていた花びらを手に取り、クリスは穏やかな笑みを浮かべる。
「綺麗だね」