腹黒王太子の華麗なる策略
「まだそんな力が残っているのか?」
フィオナは俺の顎を掴んで顔を寄せる。
「ここでくたばるつもりはない」
ニヤッと笑って見せると、フィオナは毒づいた。
「生意気な口をききおって。お前の舌を抜いてもう喋れなくしてやろうか?」
フィオナが俺の目を覗き込んだその時、城のある方角から何かがキラリと光るのが見えた。
来たか。
俺は口元を綻ばす。
「油断大敵という言葉を知っているか?」
俺の言葉にフィオナは間抜けな顔をする。
「はっ?」
「すぐに足をすくわれるぞ」
フィオナにそう注意すれば、空から剣が振ってきて、フィオナとシャメルの胸にグサッと突き刺さった。
それはほんの一瞬の出来事。
「ううっ!」と地面に手をついて苦しむふたり。
「な……何が?」
驚きの声を上げるシャメル。
「どうにか間に合ったようね」
フィオナは俺の顎を掴んで顔を寄せる。
「ここでくたばるつもりはない」
ニヤッと笑って見せると、フィオナは毒づいた。
「生意気な口をききおって。お前の舌を抜いてもう喋れなくしてやろうか?」
フィオナが俺の目を覗き込んだその時、城のある方角から何かがキラリと光るのが見えた。
来たか。
俺は口元を綻ばす。
「油断大敵という言葉を知っているか?」
俺の言葉にフィオナは間抜けな顔をする。
「はっ?」
「すぐに足をすくわれるぞ」
フィオナにそう注意すれば、空から剣が振ってきて、フィオナとシャメルの胸にグサッと突き刺さった。
それはほんの一瞬の出来事。
「ううっ!」と地面に手をついて苦しむふたり。
「な……何が?」
驚きの声を上げるシャメル。
「どうにか間に合ったようね」