腹黒王太子の華麗なる策略
16、運命は自分の手で(アン&クリスside)
「クリス?嘘でしょう!」
クリスがその身を聖剣で貫き、私の腕に倒れ込むのを見て私は泣き叫んだ。
そのまま倒れそうになる私をコレットが「アン!危ない!」と叫んで支え、クリスの身体をラルフが抱き抱える。
クリスの胸には聖剣が刺さったまま。
それを見て、ゾクゾクと寒気がして目の前が真っ暗になった。
私のクリスが……クリスが死んだ。
「う……そ」
目からポタポタと涙が溢れ落ちる。
お願い!
目を開けて!
そして、いつものように『アン』って呼んでよ!
彼がいなくては生きていけない。
赤ちゃんの時からずっとクリスと一緒にいたのだ。
彼は私の半身同然。
絶望が私を襲う。
すると、ディオンが私を叱咤した。
「しっかりしろ、アン。兄上は気を失ってるだけだ。死んではいない」
その言葉が、スーッと私の心に光を差し込む。
クリスがその身を聖剣で貫き、私の腕に倒れ込むのを見て私は泣き叫んだ。
そのまま倒れそうになる私をコレットが「アン!危ない!」と叫んで支え、クリスの身体をラルフが抱き抱える。
クリスの胸には聖剣が刺さったまま。
それを見て、ゾクゾクと寒気がして目の前が真っ暗になった。
私のクリスが……クリスが死んだ。
「う……そ」
目からポタポタと涙が溢れ落ちる。
お願い!
目を開けて!
そして、いつものように『アン』って呼んでよ!
彼がいなくては生きていけない。
赤ちゃんの時からずっとクリスと一緒にいたのだ。
彼は私の半身同然。
絶望が私を襲う。
すると、ディオンが私を叱咤した。
「しっかりしろ、アン。兄上は気を失ってるだけだ。死んではいない」
その言葉が、スーッと私の心に光を差し込む。