ミンジュンが私を溺愛すぎる件



ミンジュンは息も絶え絶えに詠美にそう伝えると、自分の素直な感情を解き放った。

三人掛けの小さなソファは、愛し合う二人には狭すぎる。
でも、そんな事すら気付かないほどに、ミンジュンは詠美の全身にキスをした。
詠美の肌が憶えている今までの記憶を、全部塗り替えるために…

ミンジュンの荒々しいキスと愛撫が詠美を未知の世界へ誘うように、詠美の柔らかい肌とため息のような吐息はミンジュンを天国の先へと導いてくれる。
生まれて初めて味わう快感に、ミンジュンは本物の愛を知った。

ミンジュンと詠美は時間も理性も忘れ、何度も何度も愛し合った。
いつの間にか詠美のベッドへ移動していた二人は、さすがに疲れて二人で軽く目を閉じる。
後ろから優しく詠美を包み込みながら、ミンジュンは一つ提案をした。


「詠美…
一緒にお風呂に入ろうか…
あのジャグシーの大きなお風呂に浸かって、二人で外の夜景を堪能しようよ」


後ろ向きに寝ていた詠美は、すぐにミンジュンの方へ向き直る。


「あそこからの見える夜景は本当に綺麗だけど…」


「だけど…?」


詠美は恥ずかしくなってミンジュンの胸に顔をうずめた。


「一緒にお風呂に入るって、ちょっと恥ずかしい…」


ミンジュンはしたり顔で詠美を見た。



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