ミンジュンが私を溺愛すぎる件
ミンジュンは、朝からジノとテヒョンの視線が痛かった。
ミンジュンの今の記憶は詠美と結ばれた素晴らしい夜に塗り替えられていたため、それ以前の記憶は呼び起こさないとはっきりと思い出さない。
「ミンジュン、昨日、俺はお前に何度も電話をしたんだけど、気づかなかったのか?」
ミンジュンは面倒臭そうにジノを見る。
「気づいてたけど、出なかった。
そういう夜もあるだろ?」
ジノはミンジュンの目の前に立った。
気に入らない奴をすぐに切り捨てるお前の悪い癖のため、どれだけ俺がフォローしてきたと思ってるんだ…?
ジノは明らかに機嫌の悪さが顔に出ている。
「お前が日本人の女を買おうとセックスに明け暮れようと、俺にとっては関係ない事だが、でも、詠美の事を親身に心配でいるテヒョンを切り捨てる事は、俺が絶対に許さない」
テヒョンはバツが悪そうに俯いている。
ミンジュンはジノの胸ぐらを掴みそうになったが、ひと息ついて冷静を装った。
「テヒョン、ジノに教えてやれよ。
詠美は俺に買われてるって言ったか?
セックスを強要されて逃げ出したいって泣いてたか?」