ミンジュンが私を溺愛すぎる件
ジノとテヒョンはお互い顔を見合わせた。
特に、ジノは地球がひっくり返ったのではないかと思うくらいに驚いた。
「ミンジュン… 本気でそんな事言ってるのか?」
ミンジュンはジノを睨んだ。
「ふざけてこんな事言うか、アホ」
ジノはミンジュンのその顔を見れば本気か嘘かは見極めがつく。
ミンジュンは本気だ…
でも、ジノは素直に喜べない。
この二人の行く末に幸せが見いだせないから…
ここまで本気になっているミンジュンが詠美を手離す事があるとしたら、あいつはもう生きていけない。
その愛の温もりを知ってしまった愚かなミンジュンは、詠美がいなくなれば瞬時に死んでしまうだろう。
ジノは小さくため息をついた。
「ミンジュン、俺達はあと一か月ほどで韓国へ帰る。
その後も、お前のスケジュールは来年までビッシリだ。
本気の恋ってもんはいいものだと思うが、本気だからこそぶち当たる壁が多い事も忘れるな。
仕事の事なら俺がお前の尻ぬぐいはできるけど、その本気の恋ってやつは俺は何もできないからな。
ま、安心しろ、仕事さえちゃんとやってくれれば、俺はお前と詠美の事には口出しはしない。
だから、ちゃんと自分で考えろ」