ミンジュンが私を溺愛すぎる件



「ミンジュン兄さんが、詠美とつき合ってるって宣言した…
マジで、俺もジノ兄さんも驚いたよ…

でも、何か複雑で、素直に祝福できない。
今は何も言えないけど、でも、もし、詠美が傷つく事があったら、俺を思い出してほしい。

ミンジュン兄さんはいい人で俺も幸せになってほしいとは思ってるけど、中々簡単じゃないと思うんだ。

ごめん、余計な事言って…
でも、頭の隅に入れておいてほしい…」


テヒョンはそう言うと、詠美とハイタッチをして元気よく控室の中へ入って行った。


詠美は持っていた缶コーヒーを握りしめる。
このホテル住まいの生活も終わりが刻々と近づいていて、ミンジュンが韓国へ帰る頃に私達二人の関係が一体どうなっているのかも何も分からなくて、でも、一つだけ分かっている事は、私はミンジュンとは結婚できないという事。

詠美は震える手でコーヒーを飲み干した。

でも、今を楽しみたい…
近い未来に起きる出来事は、今は何も考えたくなかった。




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