ミンジュンが私を溺愛すぎる件



「ミンジュンは腐るほどお金はあるなんてそんな事をよく言うけど、お金は腐る事はない。
大切なもの。
このスィートルームがミンジュンに必要なのかは知らないけど、見栄で泊まってるのなら、ただの無駄遣い。

だって、三か月でしょ? あ~あり得ない」


テヒはそう言いながら、ソファに腰かけた。
詠美はすぐに緑茶を淹れ、実家から持って来た煎餅と一緒に出した。


「ありがとう…」


テヒをそう言うと、また詠美をジロジロと見る。
詠美は苦笑いを浮かべて、今度はちょこんと軽く会釈をした。


「ジノの話によると、ミンジュンが相当あなたに夢中になっているらしいわね」


詠美は肩をすくめる。
そう言われて、何も返す言葉はない。
でも、ミンジュンさんのお母さんの顔からは不思議と優しさを感じてしまう…


「あ、それと、今日はあまり時間がなくて、今、友達は、銀座でショッピング中なの。

ミンジュンには別に会わなくていい。
今日は、あなたに話があって来たから…」


詠美はテヒの最後の言葉にドキッとした。
どういう類の事を言われるのか、何となく見当がつくから…



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