ミンジュンが私を溺愛すぎる件



「あの…
ミンジュンさんは一体誰からそんな話を聞いたのかは知りませんが、私は高価なプレゼントとか食事とか、そんなものにはあまり興味はありません」


詠美は言った後にすぐ後悔した。
だって、ミンジュンの顔がもっと険しくなったから。
でも、この口は止まらない。


「それに、日本人の女の子とかじゃなくても普通の女の子はプレゼントとかお食事とかは、皆、好きだと思います。

だって、その男性がその女の子の喜ぶ顔が見たくてそういう事をするわけですから、その気持ちと女の子のありがとうと思う気持ちは世界共通だと思います」


でも、ミンジュンは納得していない。
だって顔が怖いもの。


「だから、詠美はプレゼントも食事も嬉しくない、そうなんだろ?」


「い、いや、そういうわけじゃなくて…」


ミンジュンはどうしてこんなに怖い人になっちゃったんだろう…?
あの癒し系の笑顔が懐かしい…


「私は、高価なプレゼントとかお食事よりも、もっと欲しいものがあるんです。

それは…
ちょっと言うのは恥ずかしいんですけど…

素敵な言葉とか…」


「素敵な言葉??」


ミンジュンの面白がっている顔が腹立たしい。
だから、言いたくなかったのに。





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