ミンジュンが私を溺愛すぎる件


「例えば?」


「いいです。言いたくありません」


詠美がもう一度席を立とうとすると、ミンジュンの手が詠美の腕を掴んだ。


「教えてよ、笑わないからさ」


詠美は腕を掴まれたのに驚いて、また椅子に腰を下ろした。
そして、小さくため息をつきミンジュンの顔を見る。


「全然、特別な言葉じゃないんです…

ただ… 例えば…

可愛いよ、とか…」


ミンジュンは、顔を真っ赤にしてそう話す詠美から目が離せなかった。

詠美って確か27歳だったよな…?
何で、こんなにウブなんだ?


「わ、私、今までの人生、あまりそんな風に言われた事なくて…
だから、飢えてるというか、いや、飢えてるって下品ですよね…

でも、私は、きっと、百万本のバラの花束よりも感動すると思うんです」


詠美がひとり言のようにベラベラ喋っていると、急にミンジュンが詠美の口に人差し指を当てた。


「詠美、可愛いよ…

俺は一目見た時からそう思ってた…」


ミンジュンは詠美が恋しく思っていたあの癒しの笑みを顔に浮かべ、そう言ってくれた。

詠美の頭の中がミンジュンでいっぱいになるのが分かった。

だって、ミンジュンは、誰が見たってイケメンでカッコよくて、韓国と日本で大スターになるだけの魅力を兼ね備えてて、ミンジュンに可愛いって言われたら100人女子がいれば100人全員が絶対にミンジュンに落ちるしメロメロになる…





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