ミンジュンが私を溺愛すぎる件



詠美はそうミンジュンに言われる度、どうしても戸惑ってしまう自分がいた。
何のために…?
でも、その疑問は胸にしまい込んだ。
クライアントがそう言うのであれば、私はそうしなきゃならない。


「…はい、分かりました。

あの、でも、私に自分の時間はありますか…?
毎日、夜に一時間か二時間ほど自由な時間が欲しいんですけど…」


これくらい頼んでもいいかな…
テヒョンとの勉強の時間は、ちゃんと約束を守りたい…


「いいけど… 理由は…?」


ミンジュンはそのわずかな時間すらも自分の物にしたいと思っている自分にゲンナリした。


「あ、それは、運転手のカンテヒョンさんと約束したんです。
今日、車の中で、テヒョンさんに日本語を教えるって。
今日もほんの少し教えただけで、すごく日本語の発音が綺麗になって、テヒョンさんって飲み込みがすごくいいんです。

だから、毎日少しずつでも勉強していこうって。

すみません、そういうことなので、どうぞよろしくお願いします」



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