ミンジュンが私を溺愛すぎる件
「ミ、ミンジュンさん、何でこんな事をするんですか…?」
詠美は頭が真っ白になった。
このキスの意味が全く分からない以上に、ミンジュンのキスは詠美の五感を細部まで刺激してあり得ない程にうっとりさせた。
何だか魔法にかかったみたいに何も考えられない。
でも…
詠美は大げさに何度も頭を横に振った。
……ミンジュンは恋とか愛とかそんなものには興味はない。
この間そう聞いたテヒョンの言葉が頭の中を駆け巡る。
「ミンジュンさん、困ります…
私はミンジュンさんのおもちゃじゃありません…」
詠美が顔を上げてミンジュンを見ると、ミンジュンは明らかに意地悪な顔をしていた。
「ご飯は一緒に食べる。
特に、夜は絶対だ。
詠美がコンビニのおにぎりがいいのなら、俺も今からコンビニに何か買いに行く」
詠美は全く意味が分からない。
半分むかつくけれど、でも、さっきのキスの余韻が詠美の思考回路をめちゃくちゃにしている。
むかつくけれど……
「ミンジュンさんはここに居て下さい。
私が買いに行きますので…」
詠美がそう言いかけると、ミンジュンはもう上着を羽織っていた。
「一緒に行こう。
日本のコンビニのおススメを教えてくれ」