ミンジュンが私を溺愛すぎる件
30分きっかりで詠美はお風呂を済ませ出てきた。
髪はまだ半乾き状態で、いつものフワフワ生地の部屋着を着ている。
ミンジュンはグラスに残っていたウィスキーを飲み干した。
何をしようと思っているのか何がしたいのかまだ分からないまま、でも顔を蒸気させている詠美の側に早く行きたかった。
ミンジュンは先にソファに腰かけ、詠美にここへ来いとポンポンと隣を叩いた。
でも、詠美は立ち尽くしたまま動かない。
「詠美、どうした? 早く、ここへ座れ」
ミンジュンがそう言うと、詠美はなおさら動こうとしない。
「ミ、ミンジュンさんは…
今から私に何をする気ですか…?
私が時間を守れなかったから怒ってるのは分かります。
でも、だからといって、お風呂に入らせて、何か変な事をさせようと思ってる…
メイドだから、できるだけ何でもご奉仕はします…
でも…」
「でも?」
詠美は何も言わない。
ミンジュンは馬鹿らしくて鼻で笑った。
「いいから、ここに座れ。
俺が怒ってるのに、お前は理由も言わないのか?
ちゃんと俺の目を見て、何で遅れたかを説明しろ」