ミンジュンが私を溺愛すぎる件
詠美はどういうわけか両手で自分の体を隠した。
ミンジュンはもしかしたら詠美はバージンかも?と思い、ちょっとゾクゾクした。
そして、縮こまる詠美を無理やり自分の元へ引き寄せた。
「ミ、ミンジュンさん、私が思うに…
恋人同士は、いきなりセックスっていうのはないと思うんです。
たくさん話をしてお互いを知り合って、そして体を重ね合うというか…
私はミンジュンさんの事をよく知らないし、ミンジュンさんも私の事を知らないはずです。
だから、しばらくは、たくさん話をしましょう。
ミンジュンさんの事をたくさん知りたいです…」
ミンジュンは本当に詠美は処女なのかもしれないと真剣に思った。
27歳にもなってこんな乙女のような考え方をする方が珍しい。
ミンジュンの今までつき合ってきた女性は、体を重ねるだけの関係だった。
下手したら名前すら知らない事だってあった。
お互いを知り合う…
いい言葉だ。
俺だって、詠美の全てが知りたい。
「でも、詠美…
お互いを知り合いながら、体を重ねるっていうのは…?
だって、俺達には時間がないだろ?」
ミンジュンはそう言いながら詠美を自分の膝の上に乗せた。
おねだりをする小さい子供のように、すねた目で詠美を見る。
またさっきのキスが欲しいと目を細め、詠美の方へくちびるを突き出す。