あの人が嫉妬なんてする訳ないでしょ。

彼はそれを聞いて少し迷ったあと、不機嫌そうに口を開いた。


「…佳奈、アイツと寝たの?」


…?寝た?…寝た!?…はっ!?

彼の口から出た言葉に唖然として黙ってしまった。

すると、彼は怒ったようにキスをして
急に服をはだけさせようとして来た。

私は焦って大声で言った。


「待って!寝てないです!あれ、お兄ちゃんですっ!」


「はっ?」


今度は彼が唖然としていた。


「あの…えっと、その…悠哉さんにあげるプレゼントの相談…してて。
悠哉さん、明日が誕生日でしょ?」


「あ、あぁ…。そうだったのか。」


「嫉妬…してくれたんですか?」


嬉しくて声が上擦る。


「してない。誕生日プレゼント、何でも良かったのに。」


「うふふ…」


笑い続ける私を彼はキスをして黙らせた。





── 今日の夜も、甘く、長くなりそうです。


~ HappyEnd ~
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