失恋したい!
「瑞野 優愛。よろしくね。」
「よろしく。優愛。」
え・・・。
な、まえ呼び?
「久我君。気安く優愛って呼ばないで。」
「亜美・・・。」
「別にいいじゃん。優愛も、大和って呼べば。」
「ハァ!?」
花香がキレる。
「あんた、ふざけないでよ。優愛に簡単にそう言うこと言わないで。」
「ホント。うちら認めてないから~。」
「もう、みんな~。」
「別に認めてもらわなくていい。」
久我君がそう言ったので、麻紀もキレる。
「優愛は、あんたのことなんか本気じゃないから。」
「麻紀!」
「でもっ・・・。」
「麻紀、やめなさい・・・。」
桃子は、麻紀の言葉を遮る。
「とりあえず、あたしたち5人は、認めてないから。」
「いこっ。」
カタン
みんなは、帰りに久我君をにらんでいた。
「優愛、本気になってもつらいだけだよ・・・。」
「前みたいに振られてもいいの?」
っ・・・。
「あの、苦しい想いを、繰り返していいの?」