【BL】好きになってよ。
「と言うことで、付き合うことになりました~!」
「どういうことだよ!!?」
朝学校についてすぐに三井に伝える。
「え?昨日の放課後に用事あるっていったじゃーん」
「ん?あぁ、あれか。って、わかるか!」
朝から冴えている三井のノリツッコミ。
「じゃあお前、昨日小野瀬に告白しに行ったのか?」
「ん、んん、それとは違うんだけど...」
昨日の用事は大野さんと話すこと。
まさか告白されるなんて思ってもみなかったけど。
「じゃあなんで残ったんだ?」
「ええと...」
まさか大野さんに呼ばれて、告白されて、それを振った、なんて言えないし...
「おい、山内お前...」
「な、何...?」
三井の口調が何かを察したかのように低くなる。
「お前、女子に放課後の呼び出しされたのか!?」
三井に小声で聞かれて、思わず
「なんでわかったの!?あっ、」
と、答えてしまった。
まぁ、三井はさりげなく優しいし、僕としんちゃんが付き合うって言った時点でその女の子を振ってることになるから、わざわざ女の子の名前を聞いたりはしないけどね。
「...正直な奴だな」
なんにも言い返せない...。
すると、三井は突然僕の肩を掴んで頭を揺らし始める。
「なんでお前だけいい思いをしているんだーー!
俺の夢だぞ、放課後の呼び出し!!
なんで俺はされたことないのに、山内はされるんだ!!」
小声で責め立てられ、笑ったらまた三井を怒らせてしまうため、何も出来ないまま揺れに身を任せる。
すると、しばらく揺らし続けて飽きたのか、三井が手を離した。