【BL】好きになってよ。
「もういいや...これ以上やったって俺の心の傷が埋まるわけじゃないし...。
とりあえず、なんで女子からの放課後の呼び出しが小野瀬と付き合うことになったのかは謎だが、まぁおめでとさん。
相手に気持ち伝えられたんだろ?」
「三井!!」
さっきまで頭を揺らされ続けて、少しだけ頭がぐわんぐわんしていることも忘れて三井に飛びつく。
「ありがと、大好き!!」
「俺は男にこんなことされたくねぇっ!」
「ひどい!!」
抱きついた瞬間三井に引っ剥がされる。
そんなことはよくあるんだけど。
「小野瀬に誤解されたらめんどくせー事になるだろうが!」
「大丈夫だよ、しんちゃん優しいもん!」
「大丈夫じゃねぇし!!全然、大丈夫じゃねぇし!!」
「いいじゃんちょっとぐらい~!」
「だぁぁ、もう、うるせっ!
席座ってろ!!」
無理やり席に座らされ、そのまま固定される。
「三井、手話してよ。」
「やだ、話したらすぐお前来るだろ」
「そうだけど」
「絶対離さねぇ、チャイムなるまで離さねぇ」
「三井、それ愛の告白みたい」
「誤解招くようなこと言うな!!」
「えへへ~」
──キーンコーンカーンコーン...