【BL】好きになってよ。
『勝手に一人で帰るな。
昇降口で待っとけ』
このメールが来たのはついさっき。
SHRが終わってすぐのこと。
しんちゃんからの、素っ気ないメールだった。
今になって、どうしたんだろう。
改めてまた悪口言いたくなったとか?
ていうか...呼び出し!?
まぁなんであれ、待ってなきゃなぁ。
「山内、どうしたんだ?」
「うわっ」
「うわってなんだよ...傷つくなぁ」
「ご、ごめん!」
「別にいいけどさー」
急に話しかけてきたのは、同じクラスの三井(みい)だった。
三井は、気さくで僕によく話しかけてくれる。クラスで一番話すのが三井だ。
「なに、またなんか悩み事あんの?」
「えっ?」
しんちゃんに告白してからの三日間、僕を支えてくれたのは三井だった。
「うーん、突然の呼び出しって...、どう受け取ればいいかなぁ?」
「それっていじめ...?」
「ち、違うよ!」
「んー、まぁ、良くはなさそうだよな。
お前の表情から察するに」
「そ、そうだよね...」
ひとまず行ってみないとわかんないよね。
「まぁいいや、行ってくるね!
三井、バイバイまた明日!!」
「いいのか...?
お、おう、また明日~」