飽き性の私達の恋
「りおん、おはよー!!」
同じ制服をきたひかるが元気よくいう。
「おはよ!ひかる!いよいよだね!」
私たちはこの日をずっと待っていた。はやくはやくJKになりたかった私達。
「絶対青春しようね!!」
ひかるが私に向かってそう言った。
「まって、もうひかるは青春してるやん!」
「まーね!(笑)この前1年4ヶ月でした!」
幸せそうな笑顔で私にそう言うひかる。
「はいはい、しってますよー。」
「いえい!りおんも高校でいい人見つかるといいね!」
「ほんとだよ。運命の人いるのかな…」
「いるよ!絶対!!」
ひかるは中2の11月から付き合ってる他中で4月から同じ高校に入学する彼氏がいる。
私は…と言うと。中3から付き合ってません。はい。
私は片想いはたくさんするけどその恋が実ることなく終わるのがほとんどな中学生活だった。
初めて中3で付き合った人がいたけど相手の重さに1ヶ月ももたずにおわった。
片想いをしていた人に好意がなくなった時にその人から…
"実はりおんのこと好きだったんだよね"
って言われることがほとんどだった。
"じゃあ、早く言えよ"
何回そう思っただろう。(笑)
そんなひかるとは正反対で恋愛とは縁がない中学生活を送っていました。
だから……だから……だから
だ!か!ら!
高校では素敵な人に出会って素敵な恋をしたいってずっと思ってた。
なのに……
「なに………これ……。」
確かに私は予想はしていた。
こうなることを。
…でも…心のどこかで期待してたんだ。
たくさんの素敵な人がいるって…
でも……
「ほとんど同じ中学の人ばかりじゃん!!」
高校について体育館で入学式が始まるまで待機をしているなかで周りを見て言った。
「あたりまえじゃん!ここはうちらの中学と近くなんだから!」
「確かにそうだけどさ…」
2校ある高校の私たちの通う高校は私の出身中学の近くだった。
「「はい。ではクラス別に席についてください。」」
司会をするであろう先生がそう私たち入学生に向かっていった。
「じゃ!りおんまた後でね!」
「うん…」
「元気だして!!」
ひかるはそう言い残し自分のクラスの席に向かった。
この高校には"普通科""ビジネス科"がある。
普通科は1組、2組、3組。
ビジネス科は4組。
となっている。
中でも普通科の1組は"進学コース"で同じ普通科の2組、3組よりもはるかにレベルの高い勉強をして大学受験に備えるクラス。
私は親の進めで"進学コース"に入った。
1組の席に向かうと…
同じ中学の仲間ばかり…。
進学コースは昔から私の出身中学の人ばかりかたまる傾向があった。
今年も見事に毎年同様同じ中学出身者ばかり…。
""あーあ、出会なんてあるわけない。青春終わった……。""
そう思ってる中で入学式は始まっていった。
「「.......では、みなさん!最高の高校3年間にしてください!」」
長い長い入学式がやっと終わり各クラスへ移動となった。