飽き性の私達の恋
1年の教室は本館の4階。
中学は2階までしかなかったため慣れない階段の量に…
「まって、もう疲れた。」
「りおん、はやすぎだよ。まだ2階だよ?」
「わかってるけど…こんな量、毎朝登るなんて無理すぎる。」
「はいはい、いくよー」
「ちょっとはいたわってよ!ひかるぅぅっ!」
私と違いひかるはすたすた階段を登っていく。引退してから運動してなかったからな…。
運動不足がこんなところで出てしまった。
そんなことを考えながらやっと4階まで着いた。
教室が4つ並ぶ1年生の階。
「じゃーねー!りおん!」
2組の教室につき、そう言いながらひかるは教室に入っていった。
私も他の3クラスよりも奥にある1組の教室に向かった。